【北海道最古のワイナリー、十勝ワイン】

めむろワイナリーの紹介をしたので十勝のワインのことも少しご紹介!

寒さの厳しい北海道十勝地方でも、山ブドウは豊かに実る。それが、現存する北海道で最古のワイナリーを擁する十勝でワインづくりが始まるきっかけでした。

相次ぐ自然災害や冷害の危機を乗り越えるため、池田町でゼロからブドウ栽培の取組が始まったのは昭和35年(1960年)。

その後、昭和38年(1963年)に果実酒類試験製造免許を取得した池田町ブドウ・ブドウ酒研究所で十勝のワインの歴史が始まりました。それが「十勝ワイン」。

ブドウ栽培から醸造、営業まで、自治体直営で行われている十勝ワイン。50年以上の歴史を誇る、地方創生の先駆けとも言える取り組みから生まれ、国内では最初の自治体経営によるワイン醸造を手がけ始めました。

土に埋めなくても寒さに耐えられる独自品種を求めて、寒い中でも豊かに実る山ブドウと「清見」などを交配して、新たなブドウ品種の開発が進められます。そして誕生したのが、「山幸」と「清舞」です。

特に「山幸」は、色も濃く、渋みや味わいも深い、長期熟成も期待できる優れた品種で、今ではこの「山幸」は十勝が誇る一番の主力ブドウ品種となっています。

十勝の厳しい冬の寒さでも育つ「山幸」の誕生などにより、十勝でのブドウ栽培やワインづくりの裾野が広がり、複数のワイナリーが誕生しました。

「山幸」は2020年11月、日本で3品種目、北海道では初となるブドウ品種として、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)の品種リストに登録され、国際的に認められたブドウ品種となりました。

北の大地だからこそ出来上がった「十勝ワイン」の味です。