【書籍「農業をデザインで伝える—食と地域の課題を解決する方法」01 オーランドファーム(北海道大樹町)】
今後、数回にわたって、書籍「農業をデザインで伝える——食と地域の課題を解決する方法」の内容についてご紹介していきたいと思います。
北海道から沖縄・石垣島まで、10名の生産者や事業者を訪ねてインタビューを実施し、現場の声を通じて農業を中心に食と地域の課題に向き合う人びとの挑戦を伝え、解決の道を探る内容です。
第一回目は北海道大樹町オーランドファーム大石社長との対談。オーランドファームは、北海道広尾郡大樹町で畑作を営む農業生産法人。おもに大根を中心にした特別栽培基準の野菜の生産管理・収穫選果・出荷を行っています。なかでもブランド農産物の「清流だいこん 」、加工商品の「十勝海霧そば 」「とかち切り干し清流大根」の販売で知られています。
『農と食で人びとの健康を支える地域を知ってもらいたい』『社名から「大石」がなくなり従業員の働く意欲が変わった』『農業は社会課題を解決する底力になることを伝えたい』。
農業を営むこの十勝そのものを、もっと地域外の人に知ってもらう手段がないか、社名の変更は本当に大きな価値があった、そして「農と食で人びとの健康を支える」という方向性の実現に向けて進んでいきたい、というコメントが印象的です。
大石さんのお話を聞いて、「デザインとは何か」ということをあらためて考えさせられました。