
地域資源を生かした持続可能な仕組みと、
農産物に新たな付加価値を与える食のデザイン
北海道芽室町の尾藤農産が手がける、雪室熟成じゃがいも「冬熟」が、このたび「2025年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。
雪室で熟成させたじゃがいも「冬熟」は、雪国の自然エネルギーを活用することで、甘みと旨みを最大限に引き出し、環境負荷を抑えながら保存性を高めています。
熟成による味覚 変化に加え、環境に優しい保存技術、販売期間の分散、ブランドとしてのストーリーまでを含めた“統合的な食の体験”を重視している点で明確な差異があります。単なる保存技術の商品化 ではなく、気候・文化・生産者の思想を活かし、持続可能な地域農業の象徴となるよう設計された点に、他にはない独自性が評価され、「ブランディング・CI/VI」の部門で受賞いたしました。


今回、グッドデザイン賞では特に「味覚・保存性・ビジュアルを一体的にデザインした新しい“食の デザイン”の姿を提示している。(※審査委員による評価コメントを引用)」といった点が高く評価されました。
株式会社ファームステッド では、雪室熟成じゃがいも「冬熟」のブランドデザインを担当。ネーミング、ロゴデザイン、パッケージデザインなど全般を行いました。
ファームステッドでは、昨年度に引き続き6回目のグッドデザイン賞受賞となります。

■ 受賞商品名
雪室熟成じゃがいも「冬熟(ふゆじゅく)」
■ 事業主体名
株式会社尾藤農産
株式会社ファームステッド
■ 分類
ブランディング・CI/VI
■ 受賞者
株式会社尾藤農産
株式会社ファームステッド
■ 受賞デザイナー
長岡 淳一(ディレクター・プロデューサー / 株式会社ファームステッド)
阿部 岳(ディレクター・デザイナー / 株式会社ファームステッド)
■ グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
雪室で熟成させたじゃがいもにより味わいを高め、農産物に新しい価値を与えた点が評価される。ネーミングやパッケージを含めた統合的なデザインが、日常品としてのじゃがいもを「選ば れる特別な食材」へと昇華させている。物語性を伴った商品体験は贈答品やプレミアム市場にも広がり、食を通じて地域資源や生産者の思いを伝える。味覚・保存性・ビジュアルを一体的にデザインした新しい“食のデザイン”の姿を提示している。
■ 受賞番号
25G171338





