福島県福島市でりんご、もも、ぶどうなどの果樹を栽培するフルーツのいとう園。農園のロゴマーク、パッケージ、展示会のデザイン等、トータルでブランディングデザインを制作いたしました。
デザインを依頼されたのは福島原発事故後でした。風評被害でダメージをうけながらもそれを跳ね返して先に進もうとするオーナーの意欲、考え方にはとてもうたれるものがありました。
デザインの力をつかって新しい価値、販路を開拓してゆくことが重要と考え、パッケージや展示会ブース、名刺から車両等デザインで統一するCI計画の手法をとりいれました。
大粒で高級種のぶどう(巨峰・シャインマスカット)を房ごと干した「国産大粒高級枝付き干しぶどう」は、1本の枝から2つの房「デュエット仕立て」が特徴。甘みと酸味のバランスが良く、着色料や保存料などの添加物は一切使用せず、子供からお年寄りまで安心して食べられることができる無添加にこだわった商品です。
依頼前はビニールの袋に入れてラベルを貼り販売していましたが、高級感に欠け地域の類似品とも差別化ができないなど、どのような販路でどのような用途で提案するか、提案すべき販売層はなどターゲットへのコンセプトとそれに対するデザイン、ブランディングがかみ合っていない状況があり、それを修正・改善することが課題でした。
デザインブランディングの結果、ギフトとしての用途を一番に考えシンプルで高級感あるパッケージデザインとしました。展示会でも注目度は高く、テレビの全国ニュースに取り上げられ、このパッケージなら海外の富裕層にも売れるということでシンガポール高島屋でのテスト販売にも採用されました。
ギフトにも最適な高級感のあるパッケージ。デュエット仕立ての枝付き干しぶどう
海外展開も視野に入れた農園のロゴマークをデザインしました。
伊藤さんは展示会ではこのソムリエスタイルで高級感をアピールします。
さっそくテレビ局が取材にやってきました。
この車で出かけると注目の的だそうです
■2019年3月6日追記
2019年3月5日放映の「マツコの知らない世界」で取り上げられました。
パッケージも合わせて紹介
デザインをしっかりと行うことで発信力も高まります。テレビ取材などを引き寄せる原動力ともなる例でした。