牡蠣の名産地であり、道内でも歴史深い港町と知られる北海道厚岸町で、フランス原産の乳牛「モンベリアード種」を丁寧に飼育されている市川牧場様。

ファームステッドでは農場デザインブランディングプロジェクトを行い、シンボルマークを制作。

モンベリアードの子牛の愛らしい顔がトレードマーク。親しみやすく、思わず笑顔になるような印象的なデザインです。イメージカラーは、モンベリアード種を思わせるあたたかなブラウンと、白い牛乳をより引き立たせる爽やかなブルーです。

Branding Direction : Junichi Nagaoka
Art Direction : Gaku Abe
Design : Gaku Abe, Risako Murakami 

日本では非常に希少なモンベリアード種は、上質なミルクと高いチーズ適性を兼ね備えており、ヨーロッパ伝統のナチュラルチーズづくりに適した牛として知られています。

飼料にも徹底してこだわり、牛の健康と乳質の向上を第一に考え、栄養バランスと安全性を重視した独自の配合を採用。また、ロボット技術を積極的に導入し、牛たち一頭一頭に適切なケアが行き届く仕組みを整えています。こうした取り組みにより、牛たちにとって快適でストレスの少ない環境づくりを実現されています。

人の手による細やかな配慮とテクノロジーの融合により、人と牛がともに健やかに暮らせる、これからの酪農のかたちを体現している牧場です。

写真：大泉省吾