えびせんべいの聖地

日本のある地域が特定の生産物で国内の大きなシェアを占めているということはよくある。今回訪問したのは愛知県のセントレア空港にほど近い知多半島の美浜市、モノは「えびせんべい」だ。

えびせんべいは全国で作られているが愛知県が全国の90%以上の出荷額を占め、その製造業者のほとんどが西三河の一色地区と知多半島の美浜地区に集中している。名古屋の高級みやげで有名な板角のゆかりもこの周辺の出自だ。

この両地域で製造業者は97社、全国の87%を占めるというまさにえびせんべいの聖地。そこにどーんと工場直営店(美浜本店)をかまえる「えびせんべいの里」。広大な駐車場のバス置き場の多さが通常時であればどれだけの団体客が押し寄せているかをうかがわせる。

こちらは道をはさんで建つ新工場。
ワゴンに積まれたせんべいの袋に圧倒される。

直売所に入ってみると、元は工場だったというシンプルな(そっけない)広い売り場に積み上げられたものすごい種類と数のせんべいたち。全種類を試食することができるそうだ(コロナ対応で制限あり)コロナ前はもっと山積みぐあいがこんなものではなかったという。

休憩スペースも広い。天井の高さが工場の名残。

えびせんべいの材料はせんべいとは言っても、実は米ではなくじゃがいも。わが本社の北海道十勝とも関係が深い。製造はもちろんラインでだけれどもえびなどの海産物を原料にするため水分の含有量など原料の日々の違いを職人技で調整するといった、手作業によっているところが以外と多い。

この地域でえびせんべいが盛んになった要因はいろいろだが、これも現地に行ってはじめて知ったこと。まだまだ日本各地には知られていないその地域の特産や、その地域ならではの特徴のあるモノがいっぱいある。と、いつも言っていることだけれど改めて実感させられました。

最初はこのように手作業でえびせんべいが作られていたらしい

そして本当の目的はえびせんべいではなく、この会社がグループ会社として始めた農場の事業。この一帯に野菜や果樹などの農場を展開し、「一日中楽しめる農業公園」をつくる構想の視察です。

みかん狩りはすでに始まっています
いちご狩りのハウス
えびせんべいの売店のなかで農場でとれた野菜も販売されていました。

農業への本格的な取り組みはまだこれからですが、えびせんべいの里で積み上げてきた集客力と、農業を身近に体験できるを一大テーマパーク。こちらも期待大です。