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生産現場の想いに、間近で触れる4日間。東京ビッグサイトにて「FARMSTEAD EXPO 2019秋」を開催しました

2019.09.13

9月3日から6日の4日間にわたって開催された、農業・食・地域の新たなイメージを五感で感じるイベント「FARMSTEAD EXPO 2019秋」。

今回も初出展の方を含め、北海道から沖縄まで全国各地計7件の生産者さんが会場に集結。期間中は多くの方々にご来場いただき、盛況のうちに会期を終了することができました。

会場となった東京ビッグサイト「グルメ&ダイニングスタイルショー」には、4日間で延べ31,000名が来場。連日多くのバイヤーでブースが賑わいました。

今回の開催では、ブースが東ホールから西ホールに一新。
ファーム感あるブースには各生産者の「旗印」が頭上に掲げられ、グルメ&ダイニングスタイルショーのなかでもひときわ来場者の目をひきつけていました。

 

生産者ブース展示

万両屋(北海道・中標津町)

酪農のまち、北海道・中標津町の魅力を広く伝えるため、数年前に立ち上げられたご当地スイーツブランド「なかしべつブルタージュ」を手がける万両屋さん。明るいスカイブルーのパッケージが目にも鮮やかなブースでは、中標津産のゴーダチーズをふんだんに使用した「チーズブルトンヌ」と「カタラーナ」の試食を提供しました。

パッケージが可愛い!ブライダルの引き出物にしたい!など、バイヤーさんからのお声も多数。

一般的なスイーツ商品と比較すると、決して賞味期限が長いとはいえない「なかしべつブルタージュ」商品ですが、それは地域でとれたて、作りたての新鮮な食材を使っているからこそ。使用する原料からこだわりぬき、理想の味わいと食感を生み出すためになんども試作やテストマーケティングを重ねた、中標津町とっておきの逸品です。

 

とかちデザインファーム(北海道・帯広市)

十勝の美味しいを「美しく」発信することを目的に、弊社が手がけるプレミアム地域ブランド「とかちデザインファーム」。本展示会では毎回の出展となりますが、今回も多くのバイヤーさまがブースへお立ち寄りくださいました。

今回はギフトセットもお目見え。単体だけではなく、パッケージが集合することで新たな統一感を生み出すことを狙いにした本ブランド。ギフトの登場で、新たな展開が見えてきました。

今やただ作るだけでは思うように物が売れない時代にあって、きちんと伝えることはとても重要です。ご当地ブランドが数多くリリースされている昨今にあって、地域の特性を正しく外に発信してゆくことは地方創生にとっても大きな課題。とかちデザインファームもそうした課題に向き合うひとつの解決方法として、たくさんの人々の目に留まっていただければ、と思います。

 

小髙ファーム(千葉県・大多喜町)

こちらは今回が初出展になる、千葉県・大多喜町の「小髙ファーム」さん。自然豊かな大多喜町の地域に根ざし、甘みと酸味のバランスがすぐれた様々な品種のトマトを栽培しています。

フルティカにアイコ・・・、トマトとひとくちに言っても色々な種類があるんです、と丁寧に教えてくださる代表の小髙一哲さん。いまから約7年前、まったくの未経験からトマト栽培に乗り出し、奥様と二人三脚で勉強を重ね、なんども試行錯誤を繰り返しながら、驚くほど高糖度なトマトを生み出すまでになりました。その情熱は、話を伺っているこちらにもしっかりと伝わってくるほど、誰にも負けないものがあります。

今回は都合により試食用のトマトは会場にお目見えしませんでしたが、「次の出展時には、来てくださったお客さんにトマトを味わっていただきます!」と次回に向けての意気込みを見せてくださいました。

 

岩渕畜産(東日本産直ビーフ研究会)(千葉県・旭市)

食べる人、つくる人、かかわる人全てがしあわせになれる牛肉を生産したい、との想いから立ち上がった千葉県の「東日本産直ビーフ研究会」さん。こだわりの飼料”産直ビーフミックス”を与えて育てる「しあわせ絆牛」を会場に訪れたバイヤーの方々へ紹介するため、今回が2度目の出展となります。

しあわせ絆牛のロゴマークは、紅白の水引をイメージしたもの。「しあわせ」というネーミングと、縁起のよいシンボルは結婚式やお祝い事に重宝されるだけでなく、海外の方からの評判も非常に高いそうです。

会場には、東日本産直ビーフ研究会のみなさんが集結。会長の岩渕さんをはじめ、みなさん千葉県で畜産牧場を営む方々です。会期中は、生産者自らが焼いた牛肉を会場で惜しみなく提供!ブースには終始たくさんの人だかりが。

 

ありたどり(佐賀県・有田町)

「有田焼」でも有名な、佐賀県・有田町から2度目の出展となる「ありた株式会社」さん。地域の信頼できる契約農家さんで愛情こめて育てられた「ありたどり」製品各種を製造販売されています。

今回会場でお披露目となったのは、新商品の鶏ハム。ハム、といえば豚肉のイメージが強いですが、ありたさんの鶏ハムは口に入れた瞬間から甘みとコクを感じる極上の口当たり。スタッフも試食させていただきましたが、そのまま食べるのはもちろん、ワインやビールのおつまみとして、サラダなどの料理に入れたり・・など、さまざまなシーンで美味しく食べられる食材です。

新商品のほか、会場ブースでは本年2月にも紹介した「ありたどり 水炊きスープ」を展示。たくさんのバイヤー、メディア関係の方々がブースに訪れていた様子で、早くも新たな展開が期待できそうです!

 

西製茶工場(鹿児島県・霧島市)

ファームステッドではすっかりおなじみとなった、鹿児島県・霧島市の「西製茶工場」さん。神々が住むところ、とも古くからいわれてきた霧島市の奥深い自然のなかで、有機栽培を軸としたお茶の栽培、製造を行なっています。所有する畑は約60ヘクタール。そのすべてを、代表の西利実さんが毎日見回り、茶葉にとって最も良い状態を見極め、最適な栽培方法を導入しています。

会場ブースでは、看板商品の「よろこび」や冷やし抹茶、さらに最高の茶葉と製法にこだわりぬいて作られた「玉露」などを試飲提供。畑や作り方によりがらっと表情を変える西さんのお茶の素晴らしさが、訪れた方にも存分に伝わったことと思います。

冷やし抹茶をシェイカーで作るのは、こうすることで氷との対流が生まれ、抹茶が均等に混ざるだけでなく空気がふくまれてまろやかさが生まれるからなんだとか。ただ淹れるだけでなく、美味しく召し上がっていただくためのちょっとした一工夫とこだわりが、最高の一杯を生み出します。

 

みやぎ農園(沖縄県・南城市)

沖縄県・南城市で有用微生物のはたらきを活かした循環型農業と養鶏を展開する、みやぎ農園さん。はるばる沖縄から今回3度目の参加となりました。

今回会場ではマヨネーズ、野菜のほか、新商品となる「スパイシートマトケチャップ」と「エッグカード」をお披露目。そのほか、ほのかなスパイシーさとコクが人気のジンジャーシロップも展示しました。

女性のバイヤーさんが多く足を止めていたこちらのブース。加工品は添加物を必要最低限に、そしてお客様の声に耳を傾け、商品のレシピなども変えるべきところはすぐに変える、というスタンスを大切にしているみやぎ農園さん。健康志向を重んじるバイヤーの方々の心にも、その姿勢が響いたようです。

 

9月3日(火)生産者トークライブ
株式会社岩渕畜産  岩渕 一晃 氏

初日の生産者トークライブは、東日本産直ビーフ研究会で「しあわせ絆牛」を手がける、岩渕畜産の岩渕一晃さんに登壇いただき、生産するしあわせ牛について、また現在の畜産業界について来場者にお話いただきました。

消費者にほんとうに美味しいお肉を食べて欲しい、という想いと、めまぐるしく変化する一次産業の情勢下で選ばれ続けるためには何かアクションを起こさなければならない、とう想いが原動力になっていると話す岩渕さん。研究会は同じ想いをもつ仲間で構成されており、年々メンバーも増えているそうです。

一次産業の盛んな地域、と聞くと関東圏外がイメージされがちですが、実は千葉県は日本有数の一次産業の拠点。牛や豚などの畜産においても比較的大規模に展開している牧場が多く、郊外にゆくと自然も豊かなことから、青果物の生産も盛んです。

トークライブ中には、会場となった東京ビッグサイトと旭市の牧場とをライブカメラでつなぎ、現地と中継を実施。大きな体で迫力ある牛のすがたに、参加者の方々も圧倒された様子でした。

 

9月4日(火)生産者トークライブ
株式会社小髙ファーム  小髙 一哲 氏

会期2日目のトークライブに登壇いただいたのは、小髙ファーム代表の小髙一哲さん。今回が初出展、そしてこのような形で講演されるのも今回が初めてとのこと。自社のことはもちろん、大多喜町の魅力を幅広い方々に知っていただくきっかけとなった1時間のトークライブとなりました。

ほぼ独学で、現在のトマト栽培のスタイルを確立された小髙さん。農場ではトマトの状態を常に把握できるよう、パソコン上で様々な現場の数値を管理・確認できるシステムを導入しています。

会場と大多喜町の農場をつないでのライブビューイング。巨大なハウスの中にトマト畑が延々と広がる様はまさに圧巻。農場長さんをはじめとするスタッフさんの案内のもと、選果場や、トマト以外の野菜を栽培している露地の畑などを画面越しに見学させていただきました。

大切なのは、トマトの声を聴くこと、と話す小髙さん。機械に頼れる部分は活用しながら、最後は人の目と経験で一番良い状態を見極めるからこそ、甘さのなかに絶妙な酸味のバランスをほこる、小髙ファームさんならではのトマトが生まれるのだ、と感じさせられた時間でした。

 

9月5日(水)生産者トークライブ
有限会社西製茶工場  西 大樹 氏

トークライブ3日目は鹿児島県・霧島市の西製茶工場のみなさんが登壇。

ライブ中継では、西さんが所有する霧島の茶畑と会場とをつなぎ、畑の様子について説明いただきました。この日の鹿児島は晴天。燦々と降り注ぐ太陽の光に照らされて、茶葉も輝いて見えます。西製茶さんで管轄する畑の面積は約60ヘクタール。この1箇所1箇所を毎日見回り、茶葉にとって最適な状態が保たれるよう常に気を使っているのだそう。

この日はなんと、即席でお茶の美味しい淹れ方講座も開催!生産者さんだからこそ話せる茶葉、お茶にまつわる小話をはさんでいただきながら、参加者に向けて、おいしく手軽に飲めるお茶の淹れ方を教えていただきました。

旨みがしっかりとしている西さんのお茶は、淹れ方次第で四煎、五煎と楽しめるのも特徴。一煎目はお湯を温め過ぎず香りを楽しみながら、その後抽出するたびに変化する味わいと香りを感じていただけます。

 

9月6日(水)生産者トークライブ
株式会社みやぎ農園  小田 哲也 氏

会期最終日となった4日目。会場には多くの方々が訪れ、トークライブも開始早々から満員御礼!途中から立ち見が出る場面も。この日は沖縄県・南城市で循環型農業を営むみやぎ農園代表の小田さんに登壇いただきました。

みやぎ農園さんでは循環型微生物による、自然のちからを活かした農業を展開しています。なかでも主力となるのが養鶏事業。鶏たちが快適で幸せに過ごせるよう飼料にこだわり、鶏舎にはふかふかのベッドのような敷料がひかれています。

南城市の農園をつないだライブ中継。この日の東京は過ごしやすい気候でしたが、沖縄は雨上がりということもありかなり暑く、蒸し暑い天候だったよう。今回は生産部の大浜さんに農園を案内していただきました。

さらに鶏舎の中も見学。中では平飼いの鶏たちが、元気よく鶏舎の中を歩き回っています。賑やかな様子に、来場者が思わず足を止めて見入る場面も。

しあわせな農業の実現をめざして、養鶏や加工事業以外にも新規就農者の受け入れや、幸せの国ブータンとの交流事業など、さまざまな取り組みを行なっているみやぎ農園さん。国内外に向けて、今後ますます新たな展開が期待できそうです。

 

特別トークセミナー

「これだけ変わる!デザインによる農業と地域と食の新しいブランディングとは?」と題し、会期3日目に開かれた弊社長岡の特別トークセミナー。デザインブランディングでものづくりの現場を成長させる秘密について、さまざまな実例を交えながらご紹介しました。

短い時間の中でしたが、多くの方々と新たなご縁をいただきました。また、本年5月より新たに始めたレストラン事業についても、みなさまに紹介させていただきました。

 

FARMSTEAD TABLE紹介ブース

今回、会場奥にはわたしたちのプロデュースするレストラン「ファームステッドテーブル」を紹介する特別コーナーも設置。来場された方々に生産者さんのこと、お店のことを知っていただくきっかけとなりました。

またイベント出展を記念し、レストランとの連動企画を実施。期間中から9月14日(土)まで、出展生産者さんの食材をつかったメニューを味わっていただける企画をご用意いたしました。

会場入り口コンシェルジュブースで案内をつとめてくださった、ガイドスタッフのお二人。

4日間の会期中、イベントを一緒に盛り上げてくださった学生スタッフのみなさん。ありがとうございました!